昔、くじらぐもにのりたかった

暮らしとインテリアと、時々雑談

思/考のカケラ

人にものを頼むときは

ある日、もう少しでお昼って時に インターホンが鳴りましてね。 出てみると、見知らぬおじいさんが立っていました。 「○○だけど…ご主人いる?」 こんにちはとか はじめましてとか そういう挨拶もなしに いきなり始まった会話です。 おじいさんが名乗った「○○…

捨てなくても大丈夫(?)

やめてみよう、と思っていることがあります。 それは「ディフューザーを買う」こと。 いままでなんとなく、玄関とトイレ、廊下の棚に置いていました。 でもこれ、ホントに“なんとなく”なんですよね。 なんとなく いい香りがすると気分がいいかも。 なんとな…

荒天の春にゆっくり浮上する

ぱっと晴れる日がなかなかない。 桜も 曇天だと華やかさが半減しちゃって残念だ。 部屋は薄暗く なんだか気持ちが底の方に沈んでいる。 でもこれって お天気だけのせいではないと 薄々気づいている。 この春から 自治会の役員になって(しまって) その役割が…

たかがまんじゅう されどまんじゅう

今週のお題「あんこ」 週末、実家に帰っていた。 (今回は)家出ではない。 若い頃は、“実家に帰る=のんびりさせてもらう”だったのが この頃はそうもいかない。 高齢の両親では手の回らないあれこれを この数日で できる範囲で片付けて帰る。 とは言え、両親…

道が暗いと嘆くよりも 輝いて照らせよ

初めて笑った 初めてくしゃみした 初めて寝返りをした 息子が生まれてから たくさんの「初めて」がありました。 毎日死なせないように必死だったけれど その「初めて」に出会うたび 大袈裟なほど喜んで 感動して。 小学校生活が終わろうとしている最近は 「…

気がつけば12月

気がつけばお昼、次に気がつくと夕方、という日々が続いていた。 何かと忙しくて、もう12月も4分の1が終わろうとしている それにしても暖かい。昨日今日と小春日和のポカポカ陽気。 さっき郵便を出しに行ったのだけど、ニット一枚で丁度いいなんて。 こうい…

くじらぐもにはまだ出会えていない

ブログのタイトル「昔、くじらぐもにのりたかった」の由来は 小学1年生の時の国語の教科書に掲載されていた「くじらぐも」 という物語だ。 児童文学作家のなかがわりえこ(中川李枝子)さんが 教科書用に書いたもので、 当時暗誦するほど何度も読んで 大好きな…

魔法よ、解けないで

最近、息子の様子がおかしい。 私と目が合うたび「お母さん、かわいいー!」と言うからだ。 念のため言っておくけれど、私は55歳のおばさんの中のおばさんであり、かわいい要素は微塵もない。 だから、息子(12歳)が心配なのだ。 ついこの間は、私が歯磨きし…

夕方、妄想散歩

家の中に 余計なものはあんまりないだろう そう思っていたけれど 引き出しや扉をあちこち開けて回って ていねいに点検したら 意外と出てきた。 洋服、下着、タオル、靴、書類、雑誌、…。 最終的に ごみ袋5つ分くらいの不要品。 ひえー。 それらをせっせとリ…

手と心

昔ハマっていたアメリカの連続ドラマ「Sex and the City」で こんなシーンがありました。 *** 陪審員に呼ばれたキャリー(主人公)が、裁判所の待合室で 同じくソワソワと待つおじさんの奇妙な行動を目にする。 おじさんが、唐突に鞄から取り出したのはパパイ…

愛してこう、ずっと。

ここに引っ越しが決まった3年ほど前、不用品を徹底的に処分した。 何に使うかわからないコードや、どの鍵穴のものか永久に謎のままの鍵や 痩せたら着ようと思って取っておいた洋服達とも さよならした。 その一方で、元来「もの」好き、インテリア好きであ…

物忘れに待ったをかけたい

人間の脳は、忘れるようにできているそうで。 確かに、記憶がすべて頭の中に残ってしまったら、大変なことになるでしょうね。 だから脳は、自己防衛のために積極的に忘れようとするらしいです。 けれど、日常で忘れっぽいのはどうなんでしょう? 私の場合は…

タケコ女史とにわかファーマー

「タケコ女史」のことを覚えておいでだろうか。 2軒隣に住むチャキチャキの70代後半にして ゴミ箱配りの競争相手であることは、以前記事にした。 tsuke-mama2024.hatenablog.com そのタケコ女史、なにを隠そう家庭菜園の達人である。 日当たり抜群の明るい庭…

先に言っておくことにした

先日、息子の小学校生活最後の運動会があった。 背の順に並んだ6年生の列を 前から順に目で追って 姿を探すも なかなか見つからず おかしいなと思っていたら だいぶ後ろの方にいた。 (5年生までは真ん中より少し前だった) 既に手足の大きさや 身長は 私を抜…

穏やかでいられるのは

「ノストラダムスの大予言」が一大ブームだった70年代終わり。 小学生の私は、その大予言とやらを半分(いや、それ以上?)真に受けて 「1999年に人類滅亡ってことは、わたしって30そこそこで死ぬんだなあ」 なんてことを 漠然と思っていました。 ほんのり怖か…

秋、小さな模様替えに祈りを込める

また少し、景色を変えてみました。 Before After あまりガラリと変えずに フォークロアな雰囲気を残して、温かみを感じられるようにしました。 レウコスペルムム・コルディフォリウム覚えられない… 英名「レッド・ピンクッション・プロテア」。 確かにピンク…

団長の思い

軽い風邪を引いたのが なかなか治らない。 せっかくの秋晴れなのに 外に行く気になれず 結局アマプラで アクション映画を観ることにした。 (アクション映画好き) 2年前に公開の「マトリックス レザレクションズ」を観てたら マトリックス(仮想世界)から現実…

急に来てさっさと去っていく

なんだか急に涼しくなりましたね。 なかなか来ないなあとジリジリ待ってる時には来ないで 来る時にはもう、一夜にして来るんですね、秋って。 この頃の週末は、入試説明会やら模擬試験の送迎やらで埋まり それくらいのこと、なんだけど 「ちょっと疲れてるね…

咄嗟に手を伸ばした ただそれだけのこと

先日投稿した「わたしがブログを書く理由」のお題の記事の中で 「モヤモヤしたものにカタチを与えたい」と書きました。 今日は、久々に開けたモヤモヤの引き出しを整理したいと思って書いています。 *** 昔住んでいた街にコンビニがあって、その敷地の片…

目玉焼き考

「目玉焼き」ってネーミングは、あらためて考えると あんまりいいものではないけれど、それを差し引いても フライパンの中で卵が目玉焼きになっていく様子というのは 平和な感じがしていいものです。 まず、フライパンに卵を落とした時の「ジュッ」という音…

大根食べたい

学生時代に所属していたワンダーフォーゲル部は、 冬になるとスキー合宿をするのが恒例だった。 ザックとスキー板を担いで夜行列車に乗り、信州へ。 その頃のスキー場は、ユーミンの流行りのゲレンデソングが流れ オシャレなスキーウェアに身を包んだ若者た…

大事なものは引き出しのいちばん奥にあるのかも

ブログ書こうなんて思って はて、何を書こうかと頬杖ついて パソコンの画面をいくら眺めても 結局なんにも出てこなくて諦めることがある。 何かあるかなと 片っ端から開けた頭の中の引き出しは ぜんぶ空っぽで すっからかんで ひっくり返してパンパン叩いて…

光と影、心象

同じ場所でも 光ひとつで ものの見え方って変わりますね。 差し込む角度とか朝と夕方とか、そういう違いで こんなにも印象が変わるものかと思います。 明るければいいというわけではなくて 光があって影があるから 美しいのだな、きっと。 真っ暗な部屋にい…

メイプル・ストリート物語

彼と出会ったのは新緑が眩しい季節、よく晴れた日の夕暮れだった。 彼のフレンチ・ブルドッグは クリーム色の毛並みがきれいでまだ小さかった。 短い足でよちよち歩いたかと思うと ふいに立ち止まる。 その気まぐれに辛抱強く付き合って 長身の彼が歩幅を小…

色気のないリビングで小さな夢をみる

息子の受験まで、5ヶ月を切った。 ここまで来たら もう早く終わってほしいと思う気持ちと もう少し一緒に走っていたい気持ちが 入り混じっている。 私は下手っぴな伴走者で、時にランナーの心を掻き乱し揺さぶって 一緒に泣いたり笑ったり、上手いことやれ…

移ろう

夏のお疲れ 出ていませんか? 私はなんだか、靄がかかったように 思考がまとまらず…。 そんな時間に 抗いもせず 身を任せていました。 インテリアをちょこっといじってみたり なんとなく夏から秋へ移ろうような雰囲気に ガラスたちをぼんやり眺めたり きれい…

親の味覚 子の味覚

私のブログをずっと読んでくださっている方は 薄々お気づきかもしれないが、 私の料理は、切るだけ、漬けるだけ、焼くだけ、煮るだけ、揚げるだけ と、“○○するだけ”が多い。 つまりは料理に対する情熱が薄いのだろうと思う。(他人事みたいだけど) まあでも、…

やっぱり食べたくて作ってみた

「暑いのは飽きた」だの「和栗が食べたい」だの ワタクシさんざん 秋だ秋だと言っておりましたが、 夏に心残りが ひとつだけございます。 それは、水羊羹を食さなかったこと。 こし餡派のワタクシ、のどごしツルンの冷たい水羊羹が 子供の頃から大好物。 し…

タケコ女史のこと

タタン タンタン タン タタン…♬♪♬ 今日も迫り来る あのメロディ。 ゴミ収集車が来ましたよ〜の合図だ。 ゆっくりと だが確実に近づいてくる。 あぁ、もう少しで洗濯物が干し終わるのに。 しかし、そんなこと言ってられない。 今日こそ、私が決める番だ。 洗…

秋を逃すまじ

今日の私は活力に満ちていた。 ルーティンの掃除&洗濯の後、窓とか網戸まで拭きあげちゃって。 シーツと枕の洗濯している間に、張り切って草取りをして まだまだ動けそうな勢い。 私にしては 上出来だ。 ダメな時は、休み休みでないと なにも進まないもんね…