昔、くじらぐもにのりたかった

暮らしとインテリアと、時々雑談

色気のないリビングで小さな夢をみる

息子の受験まで、5ヶ月を切った。

ここまで来たら もう早く終わってほしいと思う気持ちと

もう少し一緒に走っていたい気持ちが 入り混じっている。

 

私は下手っぴな伴走者で、時にランナーの心を掻き乱し揺さぶって

一緒に泣いたり笑ったり、上手いことやれないこともあった。

ごめん。

そのくせ便乗して、学校説明会で青春群像に涙したり

中学受験っていうちょっと異様な世界の中にあっても

互いの純真を通わせて 友情を育む姿に胸を熱くしたり、

いろんな思いや経験をさせてもらった。

あと4ヶ月と半月余り、下手っぴながら最後まで見届けたい。

置いていかれないようにせねば…。

 

 

息子はダイニングテーブルで勉強している。

我が家のLDKは 仕切りのないひとつの空間ゆえ

空間まるごと 受験勉強部屋の様相を呈している。

壁には息子直筆の「絶対合格!」の決意表明や塾関連のプリント、

小さな本棚は参考書や問題集に占領され、

テーブル脇には鉛筆削りやカラフルな蛍光ペン

ちょっと油断すると ランチョンマットの下に消しゴムのカス。

全くもって色気がない。

 

出窓にまで…

 

きっと中学高校と、もう少し先までこんな感じなんだろう。

大人のインテリアに憧れるけれど、これも悪くないかな。

こういう時期があったねと、懐かしく思い返す日を

楽しみに待ちたい。

 

「受験が終わったら〇〇したい」が親子で合言葉になっているこの頃。

「受験が終わったら、お母さんまた自分の楽しいこと好きなことしよう」

と息子に言ったら

「いいね、いいと思うよ!」

とにっこり。

息子の目下の楽しみは、入学後のクラブ活動と家族旅行だそう。

うん、旅行したいね。行こう行こう!

 

まだ具体的に将来の夢がない息子。

小さな夢がやがて大きな夢に変わる頃、私もまた

自分が見つけた夢の中を歩いていたいと思う。