昔、くじらぐもにのりたかった

暮らしとインテリアと、時々雑談

スクリーンは瞬く星のように

ドラマをすっかり見なくなって

代わりに 映画を観る機会がぐっと増えました。

 

劇場に足を運ぶのは年に2回もあればいい方で、

それ以外は自宅でもっぱらアマゾンプライムビデオです。

 

見放題なのをいいことに、構えず 選り好みせず 気軽に観てみよう 

と 敢えていろんなジャンルに手を出しています。

調子にのって 苦手なホラーを選んで

やっぱりダメだったーと 150分かけて再確認した

なんてこともありますけども。

 

10〜20代あたりに見た いい思い出になっている映画を見返すと

懐かしさの後には きまって 

泣きたくなるような気持ちが押し寄せてきます。

悲しいのとは違う、忘れていた愛おしいものを また見つけたような

そんな感覚に似ています。

 

小さな星たちが 夜空で瞬くように

人生のそこかしこで きらきら光って 

ポツンポツンと 散らばっているスクリーン。

 

あれはあの時の映画 これも忘れられない映画。

その一つひとつを繋いでいくと 自分だけの星座が浮かびあがる。

いままで出会ってきた映画は ある意味 自分史だなと思います。

 

人によっては映画でなくて、小説や漫画、音楽、ファッション、ワイン

だったりするかもしれません。

それらは足跡のように、その時々 いろいろな思いを抱えながら生きてきた

過去の自分を思い出させてくれます。

心から好きなものに出会えて、

人生っていいものかもしれない と思えたなら

これから先 迷ったり悩んだりした時には 道標となり 

足元を照らしてくれることもあるはず。そう思うのです。

 

振り返りたい映画が 本が 音楽がある。

なんであれ そういうものがある人は きっと 幸せなんだと思います。

 

最近見返した映画の中でよかったのは

ゴースト/ニューヨークの幻」。

 

デミ・ムーアが とにかくかわいい!

同じようなショートヘアにしてたせいか、雰囲気が似てるなんて言われたこともあったっけ。

(思い出に浸ってるだけで、昔はかわいかった と言いたいわけではありません。笑)

 

彼女が演じた 陶芸家モリーが暮らす 古いアパートがまた 

とても素敵で。

廃墟同然の部屋を自力で改装するんですが

1階の天井を取っ払って 吹き抜けにしちゃったり

ハンマー片手に壁をぶち抜いて 大空間にしたり。

(埃まみれになりそうだけど、これやってみたい)

自由すぎて、もはや破壊に近い。

 

オンボロアパートが、あっという間に 

ラフで居心地のいい部屋に生まれ変わり

(途中 省略するからそりゃそうだ)

高窓からは やわらかな陽射し。

大きな天使の彫刻や絵画が 次々に運び込まれて

窓辺には たくさんのグラスが並ぶ…

いま見ても 好みの部屋で、一時停止して 

じぃっと見入ってしまいました。

邪道だーと言われそうですけど、マイペースで鑑賞できるのは

自宅ならではの楽しみ方だと思っています。

ストーリーもわかりやすくて、やっぱり泣きました。

 

ちなみに今回のブログタイトルは、一昔前の映画の邦題を

意識してみました。(これじゃ間違いなく ボツ案でしょうねぇ)

 

 

あぁ、また劇場に行きたくなってきたぞ。