息子は朝から塾、夫は所用で実家へ。雲ひとつない晴天。
夕方5時頃まで誰もいないひとりの時間に、わたしがすること。
それは……掃除でございます。
つまんないよね。うん、地味だよね。
でも、本人はつまっています。充実を感じるのです、えぇ。
ひとりだと集中できるので、毎日のルーティンではない場所に攻め込みます。
いざ出陣です。
たとえば窓の桟、冷蔵庫の上、洗面収納の中身を全部出しからの拭きあげ、等々。(うん、響きも地味)
誰にも邪魔されず、心置きなく、気の済むまで掃除ができる。
まぁ、気持ちいい。きれいになるのもそうなんですが、「無」になれるのですよね。
心の中もスッキリ。
何にも考えてないので、能面みたいな顔してると思います。
それが終わると、お香を焚く。今日は白檀。
最近、意識して「無」になる時間をつくっています。
ひとりになれるこんな日は、瞑想するチャンス。
「無になる」って、なかなか難しいです。どうしても考え始めちゃう。考えないようにしようって思ってる時点で、もう考えちゃってますからね。
でもたまーに、ホントに少しの間「いま、無だったよね?!」っていう日があるんです。
今日は一日あちこち掃除して、体は疲れているのに頭は冴えている。
瞑想するにはいいコンディション?ソファに座って呼吸を整えていくうちに、自然と瞑想に入れました。
しばらくすると、不思議な感覚に。遠くの小さな黒点に、ものすごい勢いで吸い込まれていくような。目を瞑っているのに眩しいのです。
「あそこまで行ったらどこに出るんだろう」
と思った瞬間に、ハッと我にかえりました。入眠しかかってたんでしょうか。でも面白かった。銀河のワームホールみたいでした。(行ったことないけど)
そうこうしているうちに、みなさまご帰還。
ソファでくつろぐわたしを見て
「お母さんはいいなぁ、自由で」
なんて、間違っても言っちゃあいけません。それでは想像力がなさすぎよ。(ま、いくら想像力鍛えても、母さんが銀河の果てに行きかけてたとは思うまい)
人目につかないところで、みんながんばってんだよ。
坊よ、そうやって世の中まわってるんだ。
さ、ご飯つくろ。