ハナミズキが満開でうれしい。
木陰もまた、よき。
花粉、もう大丈夫そうかなと、久々にリビングの窓を開ける。空気が流れて、気持ちいい。
近くの公園から、小さな子のはしゃぐ声がする。きゃっきゃと笑っている。背中で聞きながら、わたしもちょっと楽しい気分になって微笑む。
経費の入力。さっきまでつまらなかったのに、タイピングの音が心なしか弾んでいる。
コーヒーを片手にさっきの公園を眺めていたら、シャボン玉をしていた。ひと息で、小さいのがたくさん出てくる。女の子がおぼつかない足取りで追いかけて、つかまえようとする。触れたそばからパッと弾けて、それが面白くて「もういっかい!」とせがんでいる。
こっちまで飛んでこないかなあ、と思いながらしばらく見ていた。
ブログって、なんだかシャボン玉みたいだ。
ふぅっと息を吹き込んで、最初は自分のために。そのうち、誰かに届いてほしいと願って飛ばす。
弾けて消えてしまう前に、偶然目にした人にだけ読まれるもの。
泡のように生まれては消えていく気持ちや、書き留めなければ忘れてしまいそうな記憶の断片、その瞬間の感覚、思考。そういうものをなんとかカタチにして、飛ばしているのかな。
日記は続いたことがなかったけれど、こうして時々ブログに綴ればいいんだと気づいた。写真をつけられるから、絵日記みたいでいいかもしれない。