昔、くじらぐもにのりたかった

暮らしとインテリアと、時々雑談

昔の自分が心配になったり 感心したりする

ふと 昔を思い出す。

 

この間は 同期入社で

仲良くしていた 同僚のこと。

 

ふたつ年下で

私より断然しっかりしていてかわいくて 

私が男だったらお嫁さんにしたいなあと思うほどに

性格もよくて 大好きな友達だった。

 

毎日一緒に 会議室でお昼を食べていた。

一人暮らしの私は

大抵コンビニのおにぎりか 惣菜パンをかじっていた。

一方彼女は 実家暮らしで

お母さん手作りのお弁当が多かった。

 

ある日、何の気無しに

「お弁当いつも美味しそうだね。いいなあ」

と言ったら、次の日

お母さんが私の分までお弁当を作ってくれた。

とっても美味しかった。

そして何より気持ちが嬉しくて 

涙が出そうになりながら有り難く頂いた。

 

彼女の実家にも泊まりに行って

夜通し ドリカムの曲を聴きながら恋バナしたり

買い物に行ったり

ホント あの頃は楽しかったな…。

 

…………。

でも、待てよ。

私、お弁当箱 ちゃんと洗って返したよね?

いくらあたしでも そこまで非常識じゃないか?

彼女が「洗わなくっていいからね。そのまま返してよ」

って 言ってくれたとしても 洗ったよね?

「あら、そう?」なんて、そのままお返ししてないわよね?

 

こんな調子で 

「あー楽しかった」で終わらない 最近の回想である。

 

また別の日には

幼稚園のママ友に シャインマスカットを

お裾分けしてもらったことを思い出した。

艶々で プチンと弾けそうな実が

ずっしりぎっしり。

最高に甘くて極上だった。

確か

「田舎からたくさん送ってもらったから」

って、言ってたんだよね。

 

…………。

その後、お礼のLINEをしたのは覚えてる。

けど私、何かお返ししたっけなあ。

貰ってすぐに何か返すのもアレだし

でも 頂き物のお裾分けだから お返ししたら

かえって気を遣わせちゃうかな 

なんて 考えてるうちに 何も返さなかったんだっけ?

 

未熟さゆえの無礼や不義理が 

知らぬ間にあちこちであったのではないかと

心配になる。

なんだか 過去の自分の親にでもなった気分。

 

またある時は 湯船に浸かりながら ぼんやり考えた。

昔は こんな時間でも平気で会社にいたよなあ。

残業代という概念はなくても 売り上げ目標はあるー

そんな転職先だったけど 仕事を覚えるのが楽しくて

たいして苦にならなかったんだよね。

元気で 体力もあって

だとしてもわたし、頑張ってたなあ。

よくやってたわ…。

 

脳の気まぐれで シナプスにシュッと走った電気が

8才や24才や 45才の私を ひょっこり連れてくる。

今の自分とは似ているようで 全く同じではない。

だけど 紛れもなく私自身であった彼女たち。

 

ハロー、みんな。

あの時は楽しかったね。

あの時は頑張ったね。

ついつい心配したり

感心したりしています。

みんなが繋げてくれたんだって

そう思うから 

「ありがとう」

 

なんて…ちょっとおセンチになりすぎた?