卵にもいろいろあるが、鳥の卵である。
いわゆる卵殻は、鳥により大きさや色、柄に至るまで様々。
同種の鳥の卵であっても、同じものはふたつとない。
焼き物の「景色」にたとえたら、言い過ぎだろうか。
(おそらく言い過ぎである)
左はダチョウの卵、右はウズラ。
ダチョウの方は、千葉にあったダチョウ王国で購入したと思う。
ウズラは、スーパーで買ってきたもの。
小さな穴を底に開けて、中身を根気よく出した。
ウズラの卵は美味しいうえに、卵殻の柄がどれもすてきだ。
本当は1ケース全部残したいけれど、中身を出すのが大変。
どれを残すか吟味する時間が至福である。
こちらは骨董市で見つけた、野鳥の卵のレプリカ。
鳥の種類は不明。
つくりもの特有のわざとらしさがないのが気に入っている。
エミューの卵もいいなと思いつつ、まだ手に入れるに至っていない。
エミューは冬にしか産卵しないらしい。
いまどこかのファームで、私の卵が産み落とされたかもしれない。
冴え冴えとした静かな夜、温かな藁の上に卵が落ちる音が聞こえたような気がした。