いらっしゃいませ
地味な話をお求めですね
お顔の色が少々優れませんね…
では地味レベル3「ばね指のお話」を処方いたしましょう
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左手の親指がばね指になりましてね。知らない人が聞くと「指の進化系」的、ハイブリッドな指を想像しちゃうかもしれませんが(笑)、そうではありません。指を曲げたら曲がったままになってしまう。簡単に言うと「指の腱鞘炎」です。
わたしの場合は、親指の第一関節に腫れと痛みがあって、曲げて戻そうとするとカクッと引っかかるような感覚があったり、曲がったままになったり。
地味な不具合ですが、意外に不便です。指ってこんなにもこまやかに働いてくれていたのかと、感謝の念がわきます。日頃、指のことなんて意識してませんでしたからね。ちょっと不調になったときに気づきます、その有り難さに。
(曲がったままの指は自分で元に戻さねばなりませんが、地味に痛いのでドキドキします)
ばね指の原因はいろいろで、指を酷使する仕事に就いている(美容師さんとか)、ゴルフやテニスなどで指に力を入れる、ホルモンバランスの崩れ(更年期)、などがあります。
昔、玉置浩二さんが「徹子の部屋」で、「この指はギターの弾きすぎで、曲がったままになっちゃったんです」と笑ってましたが、同じでしょうか。わたしのは完全に更年期からきてると思います。
母もばね指保持者でしたが、注射してもらったらすぐに治ったそうです。でも、これがものすごーく痛いらしい。(注射でダメなら手術!)
わたしはその話にビビって、しばらく受診しなかったんですが、ある日意を決して行ってきました。診察室に入って問診の後「まぁ、大抵はこれで治るから」とドクターが手にしたのは注射……ではなく「角材」。
ポカーンとしていると説明してくれました。
①この角材の角を利用して、指を直角に曲げそのまま30秒くらい力を入れて握る。
②これを1日5〜10回やる。
このリハビリで、大抵はよくなると。
なんですと!注射しなくていいんれすか⁈ やります、がんばります!しかも、角材無料貸し出しで手厚い。もうたった今から、にぎにぎして帰ります!
と、これが昨年の11月頃。それから、にぎにぎを地味にがんばりました。
2ヶ月経って年が明けた頃、だいぶよくなったけれどまだ引っかかる感じはある。きっともう潮時。これ以上引っ張ってもなぁと、角材を返却がてら注射覚悟で再び受診しました。
すると「よくなってきてるなら、ずっと続けてください」とな。そうなのれすか?まだいいんですねーということで、いまだリハビリ続行中です。(ちなみに、角材は積み木で代用できるので、うちにあるのを使うことにしてお返ししました。)
現在痛みはほとんどなく、リハビリをサボるとたまにカクカクしますが、日常生活に支障が出ない程度にまでなりました。
今回のことで感じたのは、痛みのない生活の有り難さ。それと、ドクターによって治療や対応はさまざまだなと。必要以上に薬を出したり、あまり親身になって話に耳を傾けてくれないなんてことを、ちまたで聞きますのでね。もちろん、そんなドクターばかりではないでしょうが…。
わたしの場合、今回は出会いに恵まれたなと思った次第です。(注射を免れたから言うわけではないですよ、ホント)
言われるがままでなく、自分でもいろいろ調べたり、そんなことの必要性も感じました。
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キラキラ週間に、あえて地味な話をお求めのあなた
ちょっとお疲れではありませんか?
地味に地道に健康管理
お互い、体をいたわりましょう