昔、くじらぐもにのりたかった

暮らしとインテリアと、時々雑談

七月 いとゆかしきもの

息子の夏休みが始まると、バタバタしそうなので

今のうちに 7月の月報を。

 

***

 

こう暑いと 外に出る用事を極力減らしたいものだけれど

なかなか そうもいかない。

所要を済ませ 家に帰ると、ホッとする というより 

「生き延びた」「生還した」という方が しっくりくる。

そんな暑さ。

 

午前中の予定が 急遽キャンセルとなり

ポッカリ空いた おまけのような時間。

ちょっと 写真でも撮ろうと

家の中を徘徊する。

 

上智美さんのガラスのモビール

つるんとした色ガラスが 美しい。

ずっと見ていたい…けれど 2階は暑すぎて

すぐに撤退。

 

キッチンの一角にも ガラスを少し。

古いインク瓶に 息子のビー玉を拝借して のせた。

かわいい。

このアイデアは 最近ハマっている YouTube「The Modern House」

で見た すてきなおうちのもの。

もっと小瓶を集めて ビー玉をたくさん のっけたい。

 

 

泣いてなんかないわ…

 

 

***

 

ひぐらしが鳴きはじめた。

誰が名付けたか ひぐらしよ。

夕暮れ時にぴったりの その音を聞けば 

諸行無常、今日という一日を生き延びた感が出て よろし。

しみじみ 滋味深い。

 

“秋の日の ヴィオロンの ためいきの…”
上田敏 訳の「落葉」をお借りして 大胆にも一節だけ

夏バージョンにしてみた。笑

 

落陽

 

夏の日の

ひぐらし

細波の

身にしみて

ひたぶるに

いとゆかし。

 

「ゆかし」は 心惹かれる、慕わしい といった意味で

音の響きがきれいで、好きな古語のひとつだ。

 

七月、ひぐらしの音と ガラス。

ゆかしきものに 心をほどいて

この暑さを乗り切りたい。

 

 


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